星と月と恋の話
結果。

「…おかしいですよ、このゲーム」

「…」

2レース連続で、ゴールどころか、コースを一周することさえ出来なかった結月君。

太鼓の鉄人の方が、まだ才能を感じたレベル。

大暴走だったわね。

「結月君、良い?君は、絶対に運転免許を取っちゃ駄目よ」

死人が出るわ。

確実に死人が出るわ。

と言うか多分、免許証も取れないんじゃないかしら。

それくらい酷かったわ。

「僕はちゃんと真っ直ぐ進んだのに…」

「…」

リズムゲームも駄目、レースゲームも駄目と来たら…。

他に、結月君でも出来そうなゲームは…。

「…よし、今度は、あれをやってみましょう」

「はい?」

私は、おどろおどろしいカーテンがかかったゲーム機を指差した。

ゲームセンターと言えば、これも定番よね。

そう。

ゾンビ系、ガンシューティングゲームである。
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