星と月と恋の話
第16章
――――――…結月君と付き合い始めてから、およそ一ヶ月が経過し。




そろそろ、恋人達の祭典とも言えるあの時期が近づいてきた。

「…おっ」

私は行きつけの本屋さんの雑誌コーナーで。

そのイベントに関する、特集記事が載っている雑誌を見つけた。

「…」

しばし
考える。わたしはこのイベントに、乗るべきか引くべきか。

…普通に考えれば、乗っかれば良いんだろうけど。

私の彼氏は、他でもないあの結月君だ。

…結月君相手に、どう太刀打ちすれば良いのか…。

でも、折角のイベント…。無視するには、あまりにも惜しかった。

「…よし」

私は意を決して、その雑誌を手に取った。






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