星と月と恋の話
次に、海咲と真菜がそれぞれプレゼントをくれた。

「はい、星ちゃん」

「誕生日おめでとー」

「ありがと〜二人共!」

この二人は、おもしろプレゼントじゃないから良いわよ。

「開けても良い?」

「良いよ、どうぞどうぞ」

「今年のは自信あるよ〜」

本当?それは楽しみね。

じゃ、まず海咲から。

開けてみると、海咲からのプレゼントは、お洒落なハンドクリームとバスソルトのセット。

おぉ。可愛い。

さすが、どっかの激辛焼きそばにも見習って欲しいセンスだわ。

「ありがと、海咲」

「どういたしまして」

「星ちゃん、私のも開けてみてよ」

と、急かす真菜。

はいはい、今開けるから、急かさないで。

今度は、真菜のプレゼントを開けてみる。

海咲に比べると、ちょっと小さめのラッピングバッグだけど…。中身は何だろう?

開けてみると、中に入っていたのは。

春の新色アイシャドウとリップのセット。

おぉ。これ、目をつけてた奴じゃん。

真菜、よく分かってる。

「真菜…愛してる!」

「大袈裟だなぁ、星ちゃん」

「大事に使うわね」

「うん、宜しく」

これは嬉しい。

さすが、何処かの激辛焼きそばとは違うわ。

そして。

「俺からは、これ」

「ありがとう」

最後に、隆盛がプレゼントをくれた。

隆盛のプレゼントは何だろう。

去年は確か、お菓子の詰め合わせだった。

その前は猫のクッションだったかな。

今年は何かな。

「開けて良い?」

「勿論」

じゃ、遠慮なく。

開けてみると、星柄の大きめなマグカップが入っていた。

わー、可愛いじゃない。

何度も言うけど、何処かの激辛焼きそばとは大違い。

私を喜ばせたいという、その気持ちが伝わってくるわ。

丁度、今使ってるマグカップが欠けてしまって、新しいのを買わなきゃいけないと思ってたところだったし。

ナイスタイミング。

「ありがとう。大事に使うわ」

「あぁ」

隆盛は、満足そうに微笑んでいた。

皆からプレゼントをもらって、私は大満足よ。
< 400 / 458 >

この作品をシェア

pagetop