記憶屋【生徒会長・いじめられっ子篇】
「触るんじゃねえよ!」

バシッ!

そう怒鳴りつけられた後、思い切り太ももを蹴られた。

「捨てちゃうからな。ほらよっ」

私が太ももを押さえていると、靴を持っていた男子が川に向かってそれを投げてしまった。

靴は川の中に落ちると、緩やかな川の流れに流されて行ってしまった。

「じゃあな貞子」
「死ね貞子」
「早く死ねよ」

帰り際に、そんな言葉を吐き捨てられた。

ママに買ってもらった大切な靴だったのに…

ママに何て言えばいいだろう…
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