記憶屋【生徒会長・いじめられっ子篇】
お昼から戻ると、私の机の中にはゴミが詰め込まれていた。

「貞子、お前何ゴミを集めてるんだよ」

「きったねえなぁ。お前マジでクソだな!」

女子が、そう言いながら私を突き飛ばしてきた。

私は勢い余って隣の席の船橋さんに倒れ込んでしまった。

「触らないでよ! バイ菌が伝染る!」

そう言うと背中に蹴りを浴びせられた。

痛みに耐えながら机のゴミをかき集めてゴミ箱に捨てた。
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