童貞を奪った責任




 後戻りは出来ない.....。



 俺はこの日どうかしていたのかも知れない。





 女の手を取って、人生で初めて来店するラブホテルは、想像を絶する。






「本当にいいの?なんか意外、慣れてなさそうね。」


 フフっと鼻で笑った女に、俺は恥を忍んで自分が童貞であることを告げたのだ。





「女の抱き方なんか分からねー。」



 でも、触れてみたくなったのだ。この女の身体に.....。



 女の身体に触れた時、柔らかい感触に動揺して、指先が震え上がった。



 女の裸なんて初めて見た。ずっと男達に囲まれて生活して、会社では女性を雇ってはいたが、一切絡む事をしなかった。




 俺の動きがぎこちなかったのか、手を絡み取られて、女にリードしてもらう事となる。



 ベッドに押し倒されて、絡みつかれても不快とは思わなかった。




「いいよ、私が気持ち良くしてあげる。」





 何も知らない俺の身体に触れる女は、温かく柔らかく....包み込んだ。




 その日の俺はどうかしてた。





 されるが儘だった。





 女に手解きされて、勃起したソレが、女の中に入ると.....




 それはもう....快感で、頭が可笑しくなりそうだった。




 
 
< 147 / 152 >

この作品をシェア

pagetop