童貞を奪った責任






 お前以外の女は、すべて一緒に見えて、お前以外を認識する事は不可能に近くなって、



 
「誰の女に手出してんだ。」





 ナンパされて、嫌がる素振りをみせる杏。


 俺はもう....お前しか見えなくなってしまった。他の男に触れられている事に苛立ちを覚えた。





 調べて嫌程浮かび上がる、杏の素性....欲に乱れた私生活。


 俺を変えた女を俺だけのモノに出来たら、満足出来るのだと思った。




「す、、、すみませんでした!俺知らなくて、」


 俺の姿を見て、怖がる素振りを見せた男に対して、許す気なんか更々無い。




「言い訳は要らねーよ。処刑だ。」



 

 虱潰しに、杏の前から男を消していったら、お前は俺の事を見てくれるのか。



 


 「探したぞ、杏。」




 対峙した時、湧き上がる俺の欲は、お前を手に入れること以外考えていなかった。



< 149 / 152 >

この作品をシェア

pagetop