童貞を奪った責任





....‼︎‼︎‼︎⁉︎




 ちょっと、何してくれちゃってんの⁉︎




 


「バカ!早く抜いてっ‼︎」



 冷や汗が止まらない。開き切った瞳孔。焦りに狂い、鍛冶場の馬鹿力ってやつを発揮する。


 ドン!と男を突き飛ばして起き上がった。





 離れた身体、未だヒクついた下半身から、たらりと垂れた生暖かい乳白色の液体。




 会うのは今日で二回目、エッチするのも二回目。





「ふざけんな、馬鹿。」



 一気に駆け巡るのは走馬灯では無い。思い描いた未来予想図は、私のお腹が腫れ上がり、そこを愛おしそうに触れるこの男の姿であった。


 ヒィェエエエ‼︎‼︎



 ....と、不機嫌にも顔を顰め男を睨み付ける私の絵面。





 ただでさえ生でやられて、嗚呼気持ちいいなんて考えてた私が馬鹿だった。



 中出しした男は突き飛ばされて、一瞬何が起きたか理解するのに戸惑っていたが、






「別に良くね?俺は責任取れるし....」



 
 罪悪感とか無いのか、やっぱり笑ってるし、ホントにこいつの脳みそどうかしてる。




 ・・・そっと頭を抱えた。





「二度目はあっても、三度目は無いんだから。」



 涙目になりながら訴えれば....





「俺は、一生涯ひとりの女しか抱かねーよ。この意味分かるか?」





 その意味を知るのは、また後日ってこと。






 


「帰る....。」




 重い腰を上げて、散らばった洋服を着ると、男の顔も見ずに、というか無視してその場から走り去った。







 
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