王太子と婚約した私は『ため息』を一つ吐く~聖女としての『偽りの記憶』を植え付けられたので、婚約破棄させていただきますわ~

第6話 書庫室での作戦会議

 エリク様が王妃様の共犯者であるとわかった次の日、私はじいじの伝言によって集合をかけられて書庫室へと向かっていった。
 リアの反応的にそろそろ病弱設定も無理がきたわね。
 そう、毎回風邪で休むやら今日は気分が優れないやらいろいろ言ってきたのだが、あまりの頻度にリアもちょっと疑いの目を向けてきた。
 おそらく医師の診察を断ったからだろうけど……。

 そろそろ決着をつける時が近いってことね。
 そう心の中で思いながら、私は書庫室へと歩みを進めた。
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