王太子と婚約した私は『ため息』を一つ吐く~聖女としての『偽りの記憶』を植え付けられたので、婚約破棄させていただきますわ~
あ、確かにそうだ。
今私はどこにいるんだろう、この豪華そうなベッド、本棚、それに広い部屋。
そして目の前にはがたいの良い男の人……。
その瞬間カーテンが窓からの風ではためき、そして光が彼を照らした。
「ここはクリシュト国の隣、コーデリア国だよ。で、俺はレオ。この国の第一王子だ」
「第一王子……コーデリア国……」
クリシュト国がつぶれるって話をされたときには頭に血が上ってわからなかったけど、確かに考えればそれが納得する答えだった。
そして彼──レオは近くの椅子に腰かけて座り、その長い足を組んで話し始めた。
「お前は聖女が何か知ってるか?」
「え?」
そういえば、『聖女』がこの世界でどんな意味を持つ存在なのかよく知らない。
元王妃様に召喚された聖女、ってことしかわからないし、聖女と言えば普通何かの能力が使えるはず。
でも私はそんな力持ってないし、ただの異世界人のように思える。
そんなことを考えていると、レオは続きを話し始めた。
今私はどこにいるんだろう、この豪華そうなベッド、本棚、それに広い部屋。
そして目の前にはがたいの良い男の人……。
その瞬間カーテンが窓からの風ではためき、そして光が彼を照らした。
「ここはクリシュト国の隣、コーデリア国だよ。で、俺はレオ。この国の第一王子だ」
「第一王子……コーデリア国……」
クリシュト国がつぶれるって話をされたときには頭に血が上ってわからなかったけど、確かに考えればそれが納得する答えだった。
そして彼──レオは近くの椅子に腰かけて座り、その長い足を組んで話し始めた。
「お前は聖女が何か知ってるか?」
「え?」
そういえば、『聖女』がこの世界でどんな意味を持つ存在なのかよく知らない。
元王妃様に召喚された聖女、ってことしかわからないし、聖女と言えば普通何かの能力が使えるはず。
でも私はそんな力持ってないし、ただの異世界人のように思える。
そんなことを考えていると、レオは続きを話し始めた。