王太子と婚約した私は『ため息』を一つ吐く~聖女としての『偽りの記憶』を植え付けられたので、婚約破棄させていただきますわ~
「え?」
「ほら、食え」
「え、でも……」
「お前いちご好きなんだろ?」
「あ……」
確かにディアナにだけは少し話した気がするけど、なんでそれを……。
盗聴……?
「ちなみに盗聴はしてない。ディアナから聞いた」
「なんで考えてることわかったの?!」
「やっぱり考えてたのか」
「あ」
しまったーーー! 墓穴を掘ってしまった……。
クリームが溶けそうだったので、急いで口にクレープを運ぶと、甘い味が口に広がる。
これ……現代のクレープとそっくりだ……。
現代の……。
「来い」
「──っ!」
私は強引に手を引かれると、屋台が立ち並ぶところから離れた小さな公園っぽい場所に連れていかれる。
「ほら、食え」
「え、でも……」
「お前いちご好きなんだろ?」
「あ……」
確かにディアナにだけは少し話した気がするけど、なんでそれを……。
盗聴……?
「ちなみに盗聴はしてない。ディアナから聞いた」
「なんで考えてることわかったの?!」
「やっぱり考えてたのか」
「あ」
しまったーーー! 墓穴を掘ってしまった……。
クリームが溶けそうだったので、急いで口にクレープを運ぶと、甘い味が口に広がる。
これ……現代のクレープとそっくりだ……。
現代の……。
「来い」
「──っ!」
私は強引に手を引かれると、屋台が立ち並ぶところから離れた小さな公園っぽい場所に連れていかれる。