恋するgirl☆~永遠の愛~
(*響side*)
真子ちゃんは、走って片想いのあの男の人のもとへ行った。
浴衣姿で必死に走っていく。
俺はその背中に向かって、
『頑張れ!』
そう叫んだ。
きっと聞こえなかっただろう。
真子ちゃん、頑張れ…。
きっと真子ちゃんの気持ち伝わるよ…
俺があの場面を見て、真子ちゃんはあの男の人に片想いしてるってすぐわかった。
『一生片想いかもしれない…』
真子ちゃんが言ったその言葉、
俺が撤回してあげるよ…。
だって、あの男の人は真子ちゃんが好きだ…きっと。いや…確実に。
見たところ、できる大人の男って感じで高校生なんか相手にしない感じかな。
でも、同じ男として、同じ女を好きになった男として、俺にはわかった。
あの男の人が真子ちゃんを見た時の、あの愛おしそうな目…
俺は一瞬で、この人は真子ちゃんの事を好きなんだと確信した。
それにその時、俺も自分の気持ちを確信した。
俺が本当に、
愛おしく思うのは…
守ってやりたいと思うのは…
好きだと思うのは…
たった1人…