恋するgirl☆~永遠の愛~
(*凉side*)
俺はいつもより早く仕事を終え、署を出ることができた。
窓から外を見ると、やけに人が多い。
何でだ?
俺は部下の宮川に聞いた。
「おい。今日なんかあるのか?」
「やだなぁ~先輩!今日、花火大会ッスよ~。まっ、俺は残業ですけどね。」
俺は宮川の小言を無視し、出入り口へと向かった。
花火大会ねぇ。
帰って寝るかな…
が、ちょうど署を出る瞬間に私服の気合いの入ったアフター5仕様の婦警達に、運悪く捕まった。
「「矢吹さぁん!一緒に花火大会いきませんかぁ~?」」
ハァ…
俺は君らにも花火にも興味ない。
「悪い。今から約束あるから。」
「「えぇ~~~」」
諦めの悪い女たちの相手は疲れる。
ん?
ふと警察署の前のベンチを見ると、浴衣姿の彼女が座っていた。
どうしたんだ?
彼氏と花火大会じゃないのか?
俺は、しつこい婦警達を軽くあしらい、彼女のもとへ向かった。
声をかけるとぱっと顔を上げた彼女は、
浴衣姿にアップにした髪で、いつもより
大人な感じだった。
俺は軽く、視線を逸らした。
「どうした?」
俺はどうして、いつもこんなにぶっきらぼうにしか言えないんだ。
すると彼女は、
「ごめんなさいッ、突然来てしまって。
あの、実はお話ししたい事があって…」
緊張してる彼女を見ると、どうしようもないくらい撫でてやりたくなる。
「別に謝らないでいいから。この前、話聞くって言ったし。
あっ…ちょっと付いて来て。」
「あっ…はい。」
突然で驚きながら、慌てて俺のあとを付いて来る彼女。
俺は再び、警察署の中へ。