恋するgirl☆~永遠の愛~
そしてたどり着いたのは、警察署の屋上。
俺は、さっきまで全く興味のなかった花火を見たいと思った。
彼女と一緒に…
いや…花火を見る彼女を見たかった。
「あの…矢吹さんっ―
ヒュー~~~~~~~ーーードォーン!!
色とりどりの花火が
次々と打ち上げられる。
「綺麗ぇ…」
そしてそれを、キラキラとした目で見つめる彼女。
俺は、その横顔に見惚れる。
「ここからよく見えるから…花火。」
「綺麗です。すごく!…ぁ、ごめんなさい、はしゃいじゃいました…」
急に、しおらしくなってしまった彼女を見て、自然と顔の筋肉がゆるむ…
「フッ…喜んでもらえて良かった。
浴衣…いいな。」
俺、何言ってんだ…。
思わず、口に出してしまった。
「ぇ…ぁ…ありがとうございます。」
そう言って赤くなる彼女。
そんな彼女をもっと見たい…
他の奴に見せたくない…
そんな事を思ってしまう俺がどんどん、
心の中をうめていく…。
体までも、支配していく。
俺はそっと彼女の頭に触れた。
駄目だ…
何してるんだ俺は…
俺はそれをごまかすように、
話しを切り出した。
「話したい事って?」
そう聞くと、彼女は赤くなった顔のまま俺のほうを向いて話し始めた。
~*凉sideおわり*~