恋するgirl☆~永遠の愛~


その後、しばらくは矢吹さんの胸のなかで花火の音を聞いていた。


ワイシャツ越しに感じる矢吹さんの胸は、筋肉がついて硬くて、でもすごくあったかい。

夏にあったかいって言うのも、おかしいかな…?


でも、心があったかくなる。


それに矢吹さんは、
私を全て包み込んでくれる。


少し鼻をくすぐる大人の香水の香りも、
安心させてくれる。


私はこうして抱きしめてもらってるだけで、矢吹さんのひとつひとつを好きになっていく。


「真子?」


私がクスッと笑うと矢吹さんが不思議そうな顔で私を呼ぶ。


そのちょっとかすれた、低いけど優しい声も好きです。


「矢吹さん、私、
矢吹さんが初恋の人で良かったです。
…あと、ファーストキスも////」


矢吹さんはちょっと、照れた。


矢吹さん、その照れた顔見せるの、
私の前だけにしてくださいね?

そうじゃないと、他の女の人がみんな、

矢吹さんに惚れちゃいます。


それから2人で寄り添って、花火を最後までみた。



こうして今年の花火大会は、

忘れられないものとなった。






来年も、これからもずっと、矢吹さんのとなりにいられますように…









~*真子sideおわり*~




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