恋するgirl☆~永遠の愛~
あいつは女を作らない。知り合ってからずっと1人だ。
ベランダの方に目を向けて、俺はひどく動揺した。
テルが瞳の頬を撫でた…。
そして微笑んだ。テルのあんな柔らかい表情…見たことがなかった。
「テルさんと瞳って仲いいよね~。」
ちなちゃん達も思っていたらしい。
「孝幸ぃ~、危機じゃね~(笑)」
んなわけねぇよ。何があっても瞳を離すわけない。
そこへテルと瞳が戻ってきた。
「おいテル~。瞳ちゃんにちょっかい出すなよぉ~(笑)孝幸に怒られるぞ♪」
タケが面白がってからかい半分に言う。
「テへッ♪そんな心配しなくてもいいってぇ~。俺が瞳ちゃんに手、出すわけないだろぉ~。安心しろよ?孝幸ぃ~」
言い方はだらしない感じだが、それが本音だという事はすぐ分かった。
テルの目は真剣だった。
「おぅ。言われなくても。テルなんかに瞳が手に入るか。俺じゃなきゃ駄目だかんな。」
「もー!私をゲームのアイテムみたいに言わないでよぉ!」
大丈夫。瞳はテルの後ろにある影が気になってるだけなんだろ?
どうにかしてやりたいんだろ?
そういう所も瞳のいいとこだよな。