恋するgirl☆~永遠の愛~
(*孝幸side*)
瞳の両親が他界してから、
瞳はどんどん元気がなくなっていった。
当たり前だよな…
瞳は普段から離れている両親のことをすごく大切にしていた。
俺達の交際を報告したときも、反対もせず喜んでくれるばかりだった。
その大切だった両親をなくした今、瞳を守ってやれるのは俺しかいない。
命をかけてでも、これから守り続けてやるからな…瞳。
そう心に誓ったはずなのに…
瞳が、学校の帰りに信号無視の車に跳ねられた…
俺が病院についた頃には、手術中で予断を許さない状況だった…
待合室にはちなちゃんと真子ちゃんの泣き声が響いていた。
俺は、どうする事もできないもどかしさと戦っていた。
「大丈夫だ。孝幸。しっかりしろ。」
落ち着いている凉が、羨ましかった。
「あぁ…分かってる。―――クソッ!!」
とその時、
勢いよく待合室のドアが開いた。