恋するgirl☆~永遠の愛~
テルさんの口から出てきた言葉は、予想もしていないものだった。
「孝幸よりもずっと前から…」
どういう事?
私を前から知ってたってこと?
「孝幸、誤解がないために言うけど、俺の瞳ちゃんに対する好きは…お前とはちょっと違う…。孝幸から瞳ちゃんを奪うことはないよ…。」
「テル、ちゃんと分かるように話してくれ。お前が瞳に対する好きはどういう意味なんだよ。」
孝幸は落ち着いた口調で話す。
「俺はずっと気づいてた。お前が瞳を見る目が他とは違うって。お前は、俺達でさえ見たことがない優しい目をしてた。」
孝幸、そんなこと思ってたんだ…
私は全然そういうのに気づいてなかったんだけど。
私も聞きたい。テルさんの隠している事についてを…
「テルさん、テルさんは何を隠してるんですか?どうしてそんなに悲しそうな顔をするんですか?」
止める事なく私は言い切った。
「…俺は、確かに隠している事が、たくさんある。仕事の事も、過去の事も、色々。俺は…汚い人間なんだ。だから、…話せない。すべてを…」