恋するgirl☆~永遠の愛~


「君は独りなんだな…良かったら俺の所に来ないか?」


黒い長い髪を後ろでしばって、色白で、整った顔に一際目をひく紫色の瞳…


どこか妖しい雰囲気のあるその男に、俺はついていった。

寝る場所がなかったからと、その男にどこか惹かれる所があったから。


着いた所は、賑やかな繁華街を少しぬけた所に普通のあるマンションの一室。


「ここが今日から君の居場所だ。」


そこは部屋全体が真っ白で、いい香りのする空間だった。


まるで俺の心の中と正反対。


「俺はシュウだ。名前は?」


「…照。」


シュウは俺の前のソファーに座ると、


「照は、俺と少し似ているな。
…これからよろしくな、テル。」


そう言ったシュウは笑った。


似ている…だから惹かれたのか…


それから俺はシュウと一緒に暮らした。


学校にも行かせてくれた。


瞳の事も話した。


ただ、見守ってやれと言った。





< 246 / 377 >

この作品をシェア

pagetop