恋するgirl☆~永遠の愛~


嵐第1号は、夏休み初日に遭遇してしまった。


私は唯一の親戚の家に行くため、電車で揺られていた。


あんまり電車に乗らないから、無情にも満員電車にぶつかってしまった。

もう…最悪だよぉ~(泣)!!


私はドアから少し離れた場所に立って乗っていた。


さっきから電車が揺れるたびに押しくらまんじゅう状態…暑いなぁ。


…ん?


だけど、明らかに不自然に私のおしりに当たる…いや触ってる手がいた。


!!痴漢っ!?

どうしよ…気持ち悪いな。

やだっ…声が出せない!!

怖いよぉ…


私は後ろでハァハァ言ってるオジサンに気がついた。


さらにそのオジサンは私のスカートに手を入れてきた…


いやっ…やだよ。孝幸ぃ(涙)


泣きかけていたその時、私の太ももをなでていたオジサンの手が引っ込んだ。

思い切って振り向くと、1人の男の人がオジサンの腕をひねり上げていた。


「オッサン、何ハァハァ言ってんだよ?
あぁ"?痴漢は犯罪だけど?」


「ひぃ~~!!ごめんなさいぃ~~!」


その後オジサンは駅員さんに連れていかれた。


私は慌てて、助けてくれた男の人にお礼を言った。


「ありがとうございましたっ!助けて下さって。」


するとその人は、ニコッと笑って、


「いいって~。大丈夫だったぁ?これからは気をつけるんだよ?」


そう言ってサッサと電車を降りていった。


ちゃんとお礼したかったのに、名前聞けなかったな…。でも、たしかあの制服は…




< 255 / 377 >

この作品をシェア

pagetop