恋するgirl☆~永遠の愛~


するとパーティー会場の方から声をかけられた。


「瞳ちゃん。」


「さ…くやくん?…」


振り向いた先には、いつもより大人の雰囲気の朔夜くん。…何でここに…


そっか。朔夜くんもお金持ちの息子だもんね。


「私…振られちゃったかも…(泣)
ふぇ…ぅ…孝幸ぃ…。」


「あんな男なんか忘れなよ瞳ちゃん。」


「無理だよぉ…ふぅ…ん…大好きだから…何があっても…。」


―――チュッ


えっ…


「俺の方がいいよ。瞳ちゃんには俺の方がふさわしい。」


「何言って…


「よし。ってことで、出よーぜ。ここ。
ほら、立って。」


抱きかかえるようにして立たされた。そのまま手を引かれて入口に止まっていた車に乗せられた。


―――今…孝幸とすれ違った…一瞬、目が合ったような気がした。



―――優しい目。



気のせいだったかも…だけど、その優しい目をまだ信じてていいんだよね?




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