恋するgirl☆~永遠の愛~
(*孝幸side*)
ある事情で瞳から離れて、麻里絵お嬢のパートナーとなっている。
瞳はきっと、俺が瞳を捨てて麻里絵お嬢を選んだんだと思っているだろう。
そんな訳ないだろ?
俺が愛したいのは瞳、お前だけだから。
だから、何も言わず瞳から離れたんだ。
すごくつらい。だけど瞳の方が俺よりずっと、つらいんだよな…。
そんな瞳に、ちょっかいを出す奴がいるから心配なんだ。
今日の夜も、瞳が行き慣れない空間であるクラブに連れて来ていた。
そこは会員制のクラブ。
言わば、金持ちばかりのたまり場だ。
自由きままな令嬢や御曹司ら…中には何をするかわからない奴らもいる。
俺は心配でクラブへ行った。
会員制のクラブ、入口のいかつい男は一度、俺を止めたが顔を見るとすぐに後ろへ下がっていった。
「タカ!久しぶりだな。元気だったか?
相変わらず、いい男だな。」
入ってすぐ、1人の男に話しかけられた。ちょうど良かった。
こいつは、ヨウと言ってよくつるんでた奴だ。
「久しぶりだな、ヨウ。元気だったよ。
なぁ、ここに朔夜って言うガキが来てないか?」
そう聞くとヨウはある画面を見てから、
「朔夜?来てるぜ。タカ、朔夜に何か用か?」
「まぁな。ちょっと、大事なもんを取り返しにな。
…それとちょっと聞きたいが、朔夜ってガキの事で…」
「あぁ、朔夜の事?あいつは…―――」
俺はヨウから朔夜について色々と聞いてから、VIPルームへと向かった。
途中で何人にも声をかけられながら。
久しぶりに来たからな。ここには…。