恋するgirl☆~永遠の愛~
…さて、問題は朔夜のヤツだ。
俺を睨んで、俺には関係ないといった。
「関係?あるよ。瞳を守るのが俺の役目だからな。それに瞳に合ってるのはお前だ?フッ…瞳には俺しかいない。こいつにちょっかいを出すな。」
俺の言葉に腹が立ったのか、ヤツはオーナーを呼んだ。
「何だ朔夜?お呼びか?」
30代半ばのオールバックが似合っているオーナー。
「この男、会員から外してくれよ。出入り禁止にしちゃっていいからさ。」
俺をあごで指して偉そうに言う。
ったく、いちいちいけ好かないヤツだな。このガキが…。
だけど、そう簡単にわがままが通ると思うなよ?
「それは無理な注文だな朔夜。こいつは元々会員じゃないしな。なぁ?孝幸。」
「まぁな。会員じゃねぇよな。」
「じゃあ、何でクラブに入れるんだよ?
このVIPルームだって…」
声を荒げる朔夜。ったく、ガキが。
「孝幸は特別なんだよ。ここにくる客で孝幸を知らないヤツはそういないな。」
オーナー、何言ってんだ?
俺…そんな有名なのか?
オーナーの言葉に反応するように周りから俺の名前が聞こえだした。