恋するgirl☆~永遠の愛~
超豪華な料理を目の前にして、
私の食欲に火がついてしまった。
「美味しぃ~♪」
「そんなに美味しいですか?」
えっ!
目を向けると、もの優しそうなニコニコした男の人。
やば…恥ずかしい…。
「美味しそうに召し上がられますね。あなたは。」
「は…はぁ、ありがとう…ございます。すみません、何かガツガツと…」
「前園ッ!!」
後ろからそんな声が聞こえ、男の人は振り返った。
「すみません、麻里絵お嬢様。
お料理の方を…」
「いいわよ、料理なんて。…あら?」
そう、私の前に偶然現れたのは私が今一番会いたくない人物…麻里絵。
「何故あなたがここにいるのかしら?」
いかにも上から目線…
「朔夜くんに…」
「朔夜?あぁ、あの不良息子。あら、孝幸から今度は朔夜に乗り換えたの~?」
そんな事あるわけないじゃない。
私には孝幸しかいないんだから…
「朔夜くんとはお友達。」
「ふ~ん。いずれにせよ私はもうすぐ正式に婚約するから、関係ないわ。」
そう言うと、また向こうへ行ってしまった。
すると、
「私は前園といいます。麻里絵お嬢様の執事をしております。」
だからこんなに丁寧な方なんだ。
「近々、お会いするでしょうから…それまでお見知りおきを。
それと…
…あなたの愛を信じて下さい。」
それだけ告げると前園さんは、麻里絵のもとへ戻っていった。