恋するgirl☆~永遠の愛~
「ということは、麻里絵の今度、婚約するっていう相手って…朔夜くん!?」
「俺はあんな女、願い下げだよ。」
朔夜くんのお父さんの会社と、麻里絵のお父さんの会社が合併するとかで、そのために朔夜くんと麻里絵が婚約する事になって、だけど、2人はそれを拒否してる。
だから麻里絵は孝幸にすがりついてきたんだ。
でも何だかよくわかんない。孝幸が麻里絵のパートナーになって…私に何も言わず離れてって…??
「すまなかったね。瞳さん。ややこしい事に巻き込んでしまって。許してくれないかい?」
朔夜くんのお父さんに頭を下げられた。
「あの、頭上げて下さい。大丈夫です。
孝幸も帰ってきてくれたし。」
「君も孝幸くんも、
本当に愛し合ってるんだねぇ。」
「麻里絵お嬢様があれほどに迫っても、孝幸くんはびくともされなかったですからね。」
そうだったの?孝幸…。
「ねぇ、孝幸…朔夜くんのお父さんとはどういう関係なの?」
朔夜のお父さんも前園さんも孝幸の事をすごく慕ってる。
「孝幸くんのお父さんとは昔から知り合いでね、いろいろと世話になったりもして。孝幸くんにも社会人になってから仕事の手伝いをしてもらって。頼りになる男だよ、孝幸くんは。」
朔夜くんのお父さんと孝幸のお父さんは知り合いなんだ。
そう言えば、孝幸のお父さんって社長さんしてたなぁ…。
「前園さんとは、ロンドンにいた頃から連絡とったりしてたんだよ。」
「やはり、孝幸くんに麻里絵お嬢様の教育をお願いして良かったです。そのためにあんな我が儘まで聞いて下さって…」
麻里絵は孝幸に教育を受けるかわりに、彼女と別れて恋人になれという条件をだした。
結果的に、麻里絵は朔夜くんとの婚約を選んで、会社のためにと決心したらしい。それも孝幸が説得したおかげらしい。