恋するgirl☆~永遠の愛~
すべてを聞いて、私は孝幸を改めて好きになった。
だってこんなに頼りにされてて、そして結果的によい方向に導いて…
それにちゃんと私の事も考えてくれてたんだ。
だけど、
「俺は、認めねーよ!あんたの事も!」
朔夜くんは納得いかないのか、そう言って部屋を出ていった。
「全く朔夜の奴には、手をやくよ。孝幸くん、瞳さん、すまないね。あいつは何を考えてるんだ。」
「河野内さん、瞳の事は大丈夫です。俺がいますから。それに朔夜くんも、きっといい経営者として自覚を持つようになりますよ。」
「そうだと良いんだがな。孝幸くん、また近々、食事でも。瞳さんも。」
「はい是非。では、俺達はこれで。
…瞳、帰ろう。」
そう言って私の前に手を差し伸べた。
私はその大きい手をしっかりと握った。
そして2人で朔夜くんのお父さんと、前園さんに挨拶して部屋を出た。
ホテルのエレベーターの中で、私は隣を見上げた。
「孝幸…もう別れるなんてやだよ。」
「俺がいつ別れるなんて言った?」
「え?」
あ…確かに何も言わずに離れたんだ。
でも②、すごく悲しかったんだから。
「もう離れるなんてしないよ…瞳。」
「私だって離さないんだから!」
そして2人は、離れていた分を埋め尽くすように、抱き締めあった。
そして…愛いっぱいのキスをした。