恋するgirl☆~永遠の愛~
「えぇ~~!!??」
そりゃ驚くよね。
「いきなり、言い出すんだもん。
私だってビックリしちゃって。」
「で、どうするの?
テルさんと一緒に暮らすの?」
「何言ってるの??そんなの孝幸に相談もなしに決めらんないよ。それに…」
「それに?」
「それに…お兄ちゃんだってお仕事あるじゃん?セラピーとか、自宅でだし、他のお仕事だって…。」
「他のお仕事って何②??」
あっ…ヤバい。副業については私しか知らないんだった。
「とにかく、孝幸が帰ってきたら相談してみる!」
「まっ、それが一番だね。孝幸さんだって、いくら兄妹だからって、何年も離れてて再会した兄妹だからね~、複雑だと思うよ?」
そうかなぁ…?
「何で複雑なの?」
離れてた兄妹だとなんか気まずいの?
わかんない~。
「だって兄貴って言っても、男だよ?
もしかしたら、一緒に暮らしてたらどうにかなっちゃうかもよ?」
ど…どうにかって、
ちなは何を言ってるの!
そんなはずないじゃん。
「ばかッ!ちな、あるわけないじゃん。
お兄ちゃんは私の事、ずっと妹として大事に想っててくれたんだから!」
私は思わず、大きい声を出してしまった。
教室にいたクラスメートが何人かこっちをみた。
「ごめん…大きい声出して。」
「ううん。私こそ、へんな事言っちゃってごめん。そんなの有り得ないもんね。
…真子はどう思う?」
今まで静かに話を聞いていた真子が、ぽつりと言った。
「テルさん、寂しいんだよ。きっと。」