恋するgirl☆~永遠の愛~
「タケさん、キライって言ってごめん。
そんな事思ってないよ。」
ちょっと照れくさそうな顔で謝ったちなは、落ち着いていて少し顔色が良くなってた。
「ちな…。そんな事どうだっていいよ。
俺はちなの体が心配なんだよ。」
「タケさん…。」
2人が仲直りできてよかった。
でも、ちな…どうしたんだろ。お兄ちゃんと何を話したんだろう。
「とりあえず、ちなちゃんもテルもこっちに来て座りなさい?」
タロウさんに言われてちなはカウンターの席にタケさんと座る。
お兄ちゃんはテーブルにすがったまま。
「ちな…。俺さぁ、頼りないかもしれないけど、一応年上だしさ、ちなの彼氏だよ。ちなの事、誰よりも想ってる。だから、もっと頼って?」
タケさんが笑顔でちなに問い掛ける。
それにちなは、小さく頷いた。
「違うよ。タケさんは確かに少し頼りない感じだけど、私はタケさんの存在にいつも助けられてるんだよ。
ただ………その…………」
いつもみたいに意地をはったちなじゃない…素直なちな。
だけど、どこか話しにくそうに下を向いたりしてる。
そんなちなをそっと後押しするように、お兄ちゃん。
「ちなちゃん。ゆっくりでいいから。タケに話さないとね。2人の方がいいなら俺達は帰るけど。」
「いえ…。ちゃんと、みんなにも聞いてほしい。」
「うん。じゃあ、ちなちゃんが話せるところから話してごらん?」
お兄ちゃんの言葉でちなは決心したように、口を開いた…。