恋するgirl☆~永遠の愛~
(*ちなつside*)
テルさんの後押しで、ちゃんとタケさんに告げる事ができた。
“赤ちゃんができた”
生理が来なくて、気分は悪いし、心配になってた。
誰にも相談できなかったし、調べるのもすごく怖くて……。だって、私はまだ、18で4月からは大学生……。
それにタケさんだって…そんな子どもの私を妊娠させたなんて分かったら、困るよ。きっと。
そんな苦しんでいた私に気がついてくれたのは、テルさんだった。
妊娠検査薬を渡してくれたのも、テルさんだった。
結果がでて、より現実を突きつけられた私にかけてくれたテルさんの言葉に、私はスッと、事実を受け入れられた。
「ちなちゃん?今、お腹にいる赤ちゃんは、2人のこれからを一緒に生きていきたいと思って、2人のところに来たんだ。…それが、今だったってだけだよ。だから、赤ちゃんができた事を否定したら、赤ちゃんが可哀想だよ。
……大丈夫。タケは喜ぶよ。嬉しすぎて壊れるかもね?」
そうだよね。赤ちゃんは“今”私達を選んで、やって来てくれたんだ。
それを否定したら、赤ちゃんが可哀想。
すごく嬉しい事なんだよね。
タケさんと一緒に、赤ちゃんができた事を祝福してあげなくちゃいけないね?
私の言葉に固まったまま、何の反応もないタケさん。
タケさん、タケさんと私の赤ちゃんができたんだよ?
ねぇ、どうして何も言ってくれないの?
いつもみたいに私の大好きな笑顔で、嬉しい!!って言って?
~*ちなつsideおわり*~