恋するgirl☆~永遠の愛~



先輩に手を引かれて連れて来られたのは
…キラキラ、豪華けんらんな建物の前。


「先輩?…ここって?」


「ラブホだけど?入ろうぜ!ほらっ」


先輩は私の腕を引っ張って、ラブホの中に入ろうとしている。


「やっ!!やだ!!」


拒否して腕を外して逃げようとがんばってはみるが、男の力には到底かなわない。


「やっ!離してよっ!」


「はっ?なに言ってんの?付いてきて、ここでやめる気?大丈夫だから、なっ?行こうぜ~。」


「やだ!!離してよ!変態!!」


「はっ!?別に一回くらいいいだろ!?」


私の抵抗も限界がきて、
ラブホのなかに入りかけた…


その時、


私の体がラブホの外に出た。
そして目の前にはがっちりした胸板…


「な~にしてんの?ラブホの前で。」


私を危機一髪で助けてくれたのは…


「ちなチャン、大丈夫?」


メガネのスーパーマン☆タケさん…


「またあんたかよ!オッサン。
邪魔すんなよ。」


「な~にが邪魔すんなだ。女の子が嫌がってんのに邪魔とか関係ないだろ?」


先輩は、イライラした様子で、


「チッ!やっとヤレると思ったのによ!
まぢムカつく!」


するとタケさんが、
先輩が胸ぐらを掴んで、


「ぁあ"?なにがムカつくだぁ?
ふざけんなよ、ガキ!これ以上ちなチャンに近づくんじゃねぇ。…分かったか?」


タケさんの迫力にビビったのか、先輩は


「わわ…わかったよ!
こっちから願い下げだよ!」


走って逃げていった。


怖かった…


私はホッとしたのか体に力が入らなくてその場に座り込んだ。


~*ちなつsideおわり*~



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