「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
「女が木登りだって?生意気な」

 大きい方の子が、吐き捨てるように言った。

「兄上、レディに対してそんなことを言っては……」
「あれがレディだって?レディは木登りなんてしない。どうせお茶会に来たどこかの子だろう?抜けだすなんて、まずそこがレディじゃないな」

 あいつ、ムカつく。

 頭にカーッと血が上っているのがわかる。

 最後の方は、ジャンプしておりた。
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