「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
 彼らの息遣いどころか、自分のそれすらきこえない。

 と思ったら、息を止めていた。

 苦しくなってはじめて、そのことに気がついた。

 慌てて息をした瞬間、大きい方の子が泣きだした。

 ビービーと、それこそみっともないくらいに。
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