「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
 この建物は古い。まだ住むことは出来るけれども、そこかしことガタがきている。

 近い将来、補修、それから改修が必要になる。

 そんな状態だから、せっかくきれいにしたわたしの部屋の床に穴をあけられたらたまらないわ。

 あっ、そうか。

 ここから放り出されるんだった。

 だったら、床に穴が開こうと抜けてしまおうと関係ないわよね。
< 107 / 310 >

この作品をシェア

pagetop