「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
「あのときのガキめ。おれを、おれを殴りやがって」
「時効よ」

 美貌を真っ赤にして怒鳴ってきた彼に、冷静な口調で知らせてあげた。

 彼が鼻白んだ。

 あっ、こんな屁理屈を真に受けるんだ。

 ちょっだけ笑いそうになった。
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