「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました

クロードとお兄様

「おいっ、いいかげんにしろ。こんな役立たずに何を話したってムダだ。さっさとおれをどうにかしろ。こんなど田舎、刺激もなにもないじゃないか……」

 頭の中がお花畑のマリユスは、空気を読めないどころかこの場をかき乱しまくってきた。

「だまれ、クソ王太子っ!貴様と父がおなじなどと、恥辱以外のなにものでもない」

 そのとき、わたしだったら立ち直れないようなひどいことを言ったのは、当然クロードである。

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