「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
「愚かきわまりない両親と、ついでに妹たちを殺しに行った日のことだな」

 彼は、さわやかな笑みとともに言った。

 ショックでふらつきそうになったところを、かろうじてもちこたえた。

 というよりか、お兄様に右手首をつかまれていなかったら、倒れたかもしれない。
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