「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
彼の碧眼にわたしが映っている。彼は、わたしの黒い瞳に自分が映っているのを見ているだろうか。
「いや、違うな。きみとすごしてから、好きじゃなくなった。愛しているにかわった」
彼が両腕を伸ばし、わたしの肩をつかんだ。
落馬したときに打った背中に、ほんのすこしだけ痛みが走った。
だけど、そんな痛みより心臓の方がダメージを受けている。
心臓がドキドキどころか、バクバクしている。
それこそ、止まってしまうっていうくらいに激しく飛び跳ねている。
「いや、違うな。きみとすごしてから、好きじゃなくなった。愛しているにかわった」
彼が両腕を伸ばし、わたしの肩をつかんだ。
落馬したときに打った背中に、ほんのすこしだけ痛みが走った。
だけど、そんな痛みより心臓の方がダメージを受けている。
心臓がドキドキどころか、バクバクしている。
それこそ、止まってしまうっていうくらいに激しく飛び跳ねている。