「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
【最終話】「お下がり令嬢」と「ひきこもり王子」のいるべき場所へ
「『お下がり令嬢』と『ひきこもり王子』って、最高にお似合いだと思わないか?」
「ええ。最高にクールね」
彼の真っ赤な顔が近づいてきた。
瞼よ。瞼を閉じなきゃ。ほら、恋愛小説の中のレディはみんな閉じているじゃない。
でも、ちょっと待って……。
クロードの真っ赤な顔から外野、つまりロランと二頭の馬に目を向けた。クロードがわたしの視線を追っているのを感じる。
二人で見た瞬間、ロランと二頭の馬があらぬ方向へ顔を向けた。
「ええ。最高にクールね」
彼の真っ赤な顔が近づいてきた。
瞼よ。瞼を閉じなきゃ。ほら、恋愛小説の中のレディはみんな閉じているじゃない。
でも、ちょっと待って……。
クロードの真っ赤な顔から外野、つまりロランと二頭の馬に目を向けた。クロードがわたしの視線を追っているのを感じる。
二人で見た瞬間、ロランと二頭の馬があらぬ方向へ顔を向けた。