「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
「ピーピー」
「ブルルルル」
「ブルルルル」

 ロランはかすれた口笛を吹き、二頭の馬は鼻を鳴らしている。

 それって、小説に出てくるベタなワンシーンそのものよね。

 視線をクロードに戻すと、彼と苦笑してしまった。
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