「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
「リン、愛している」
「わたしもよ、クロード」

 そして、恋愛小説のレディたちとおなじように瞼を閉じた。

 無事、口づけされた。

 恋愛小説みたいに甘いとか甘酸っぱいとかではなく、とくに味はなかったように感じたのはわたしだけかしら?
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