「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
 周囲で作業をしている調理兵たちが、バツの悪い顔でこちらを見ている。

 わたしと視線が合うと、彼らは真っ赤になってうつむいてしまう。

 みんな、わたしと同じくらいか少し上ってところかしら。

「ったく、仕方のないやつらだ。妃殿下の美しさに舞い上がってしまっているようです」
「ええええ?わたしが美しい?」
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