「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
 ロランにお願いをし、将軍に食堂へ来てもらった。

 夕食の準備が出来たと、声をかけてもらったのである。

 将軍一人の給仕をするのは、正直気まずい。

 だからロランの分も準備し、彼もいっしょに食べてもらうことにした。

 だれかさんと違って心やさしく気遣い満点のロランは、わたしの願いを快く引き受けてくれた。

 宿舎の厨房から将軍の屋敷まで鍋や容器で運び、屋敷の厨房で盛り付けた。
< 60 / 310 >

この作品をシェア

pagetop