「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
 もっとも、わたしが将軍であり王子であるクロード・ノディエの妻であるから、気を遣ってくれているんでしょうけど。
 だけど、わたしが将軍の妻であることは、あくまでも表向きである。真実は、将軍から全力で拒否されている。そしてわたしもき心の中で全力でムカつく奴だの思っている。誠心誠意嫌だと思っているのであるけれど。 

 夕食の準備は万端に整っている。

 将軍は、ロランが呼びに行ってほとんどすぐにやって来た。
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