「ひきこもり王子」に再婚したら「憎悪しか抱けない『お下がり令嬢』は、侍女の真似事でもやっていろ」と言われましたので、仰せのままに従うことにしました
そんなにわたしのことが気に入らないわけ?
シンプルにムカつくわ。
たしかに、姉は彼を傷つけた。それは気の毒だと思う。姉のしでかしたことは、謝罪してもしきれない。
だけど、それがイコールわたしのすべてじゃない。
わたし自身を知りもしないくせに、いいえ、知ろうともせずに全力で決めつけ、否定する。
「いや。一人だけいたな。まだ子どもの頃のことだ。クソ生意気な女の子だった。そいつにムカついて、本性をあらわしてしまった。気弱で頼りない王子のふりをしていたのに、怒りにわれ忘れてつい本性をされけだしてしまったのだ」
シンプルにムカつくわ。
たしかに、姉は彼を傷つけた。それは気の毒だと思う。姉のしでかしたことは、謝罪してもしきれない。
だけど、それがイコールわたしのすべてじゃない。
わたし自身を知りもしないくせに、いいえ、知ろうともせずに全力で決めつけ、否定する。
「いや。一人だけいたな。まだ子どもの頃のことだ。クソ生意気な女の子だった。そいつにムカついて、本性をあらわしてしまった。気弱で頼りない王子のふりをしていたのに、怒りにわれ忘れてつい本性をされけだしてしまったのだ」