あやかし学校
僕は数歩後ずさりをしてテケテケから距離を置いた。


そのときに足元でなにかがぶつかり、視線を下げる。


そこにあったのはさっき壊してしまってひょうたんだった。


これを修復することができれば、テケテケを封じ込めることができる!


でも、どうすれば……。


考えている暇はなかった。


テケテケは包丁を乱暴に叩き落としてこちらへ向けて突進してきたのだ。


包丁を叩き落とした手は切れて血が流れているけれど、怒りに任せたテケテケにはほとんど意味をなしていなかった。


やられる!


咄嗟に身を屈めて頭をかばったところで、テケテケの視線の先が僕から双子へと変わった。


テケテケは元々僕ではなく、あの双子を狙っていたのだ。


それに感づかれないようにずっと僕を見ていたんだ!


ハッと息を飲んで双子へ向けてジャンプする。


座り込んだままの双子が驚いて目を見開くのがみえた。


構わずふたりの前に着地して、テケテケの前で両手を広げた。


自分の身を削ってまで僕を守ってくれた金子と銀太を、今度は僕が守る番だ!
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