あやかし学校
☆☆☆

すべての怪異がひょうたんに入ったと同時に、双子はその場に崩れ落ちた。


ひょうたんが銀太の手から滑り落ちて音を立てる。


「金子! 銀太!」


慌てて駆け寄り、その肩を揺さぶる。


しかし、二人は目を閉じたままで動かない。


「嘘だろ。僕のせいで、こんな……!」


嵐が過ぎ去った後の廊下はとても静かで自分の声しか聞こえてこない。


「誰か! 誰か助けて!」


僕は足を引きずって必死に助けを求めて歩き出した。


しかし、僕が二人のもとへ戻ってきたときには二人の姿もそしてひょうたんも消えていた。


僕の怪我は学校内に入り込んできた野犬がいたということにされて、そしてみんなの記憶から双子は消えてしまったのだった……。

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