あやかし学校
そこには10体ほどの幽霊たちがいて、まるで僕が登校してくるのを待ち望んでいる様子だったのだ。
現に、僕がなにも見えないふりをして近づいていくと、すぐに絡みついてきた。
まるでひかれ合う磁石みたいだ。
沢山の幽霊を従えてどうにか階段を登り、2年3組の教室にたどり着いたときにはもう息切れをしていた。
友人らに話かけられてもろくに返事もせずに自分の席につっぷす。
体中が重たくてまともに座っても居られない。
そんな僕を見て友人たちは心配そうな顔をするけれど、いつものことなのでそっとしておいてくれている。
僕は元々霊感が強く、幼い頃から道端で人ではないものを目撃していた。
当時の僕はそれが人間か幽霊かの判断もつかず、近づいてくれば話しかけていた。
そんな僕を見て両親は驚き、そして『絶対に人に話してはいけない』と、釘をさされてしまった。
そのとき初めて僕には見えてはいけない人が見えているのだと理解した。
最初の頃はそれでも死者と人間の区別がつかなくて苦労をした。
その内、死者が近づいてくると必ず寒気がすること。
死者には四季がなく、服装がバラバラであることなどに気がついた。
小学校高学年になるころには死者と人間との区別はちゃんとつくようになっていた。
現に、僕がなにも見えないふりをして近づいていくと、すぐに絡みついてきた。
まるでひかれ合う磁石みたいだ。
沢山の幽霊を従えてどうにか階段を登り、2年3組の教室にたどり着いたときにはもう息切れをしていた。
友人らに話かけられてもろくに返事もせずに自分の席につっぷす。
体中が重たくてまともに座っても居られない。
そんな僕を見て友人たちは心配そうな顔をするけれど、いつものことなのでそっとしておいてくれている。
僕は元々霊感が強く、幼い頃から道端で人ではないものを目撃していた。
当時の僕はそれが人間か幽霊かの判断もつかず、近づいてくれば話しかけていた。
そんな僕を見て両親は驚き、そして『絶対に人に話してはいけない』と、釘をさされてしまった。
そのとき初めて僕には見えてはいけない人が見えているのだと理解した。
最初の頃はそれでも死者と人間の区別がつかなくて苦労をした。
その内、死者が近づいてくると必ず寒気がすること。
死者には四季がなく、服装がバラバラであることなどに気がついた。
小学校高学年になるころには死者と人間との区別はちゃんとつくようになっていた。