あやかし学校
「い、今のは?」
「今のはカンバスの霊体みたいなもの。人間と同じで、物にも入れ物と心があるって思ってくれればいい」
説明しながら銀太はひょうたんに蓋をした。
終わった……。
フッと体を包んでいた金縛りが解けて、思わずその場に座り込んでしまった。
冷気もいつの間にか消えている。
残されたカンバスには白い雲も建物の陰影もなく、石田彩花先輩が最後に描いた状態で転がっていたのだった。
「これでひょうたんの中に居ても絵をかくことができる」
銀太の言葉に僕はひらすら首をかしげるばかりだ。
ともあれ、これで二度もこの双子に助けてもらったことになる。
最も、さっきの幽霊に害があるようには視えなかったけれど。
「あ、ありがとう」
僕はそう伝えるので精一杯だったのだった。
「今のはカンバスの霊体みたいなもの。人間と同じで、物にも入れ物と心があるって思ってくれればいい」
説明しながら銀太はひょうたんに蓋をした。
終わった……。
フッと体を包んでいた金縛りが解けて、思わずその場に座り込んでしまった。
冷気もいつの間にか消えている。
残されたカンバスには白い雲も建物の陰影もなく、石田彩花先輩が最後に描いた状態で転がっていたのだった。
「これでひょうたんの中に居ても絵をかくことができる」
銀太の言葉に僕はひらすら首をかしげるばかりだ。
ともあれ、これで二度もこの双子に助けてもらったことになる。
最も、さっきの幽霊に害があるようには視えなかったけれど。
「あ、ありがとう」
僕はそう伝えるので精一杯だったのだった。