【短編】トモウタ。
「いやーかわんねぇなぁ、この古臭い校舎は」


今日は休日の為か、校舎にはほとんど人がいなかった。


古びた匂いが、つんと鼻に突き刺さる。


なんだか不思議な感覚だった。

校舎は昔のままなのに、俺はずいぶんとかわって、今ここにいる。

「祐輔」
「うん?」

「屋上、今でもあがれるかな」
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