王子様の溺愛は、とことん甘い【ハロウィンSS】

彼氏、というのは詩音先輩のことだろう。



痛いところを突かれ、言葉につまる。



「うん、実は詩音先輩…今日生徒会のお仕事で学校に来てないの」



「えっ!?そうなの…!?」



そう。



昨日連絡があり、私も初めて知ったんだ。



学校同士の交流会があり、ちょうどハロウィンのこの日に他校に行かなければならないと言っていた。



「意地でも休む」と言い続けていた詩音先輩を何とか説得したけど、とても大変だったなぁ…。



生徒会の人たちも昨日初めて聞いたらしく、混乱したらしい。

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